無我夢中とはトランス状態のこと

人は誰でも何かに夢中になり、寝食を忘れるという体験を多かれ少なかれしたことがあると思います。

そして、その無我夢中の状態からふと我に返ると、いつの間にか３時間、あるいは５時間経っていた…というふうに

ではこの状態の時、人の中でいったい何が起きているのか？

また、実は時間というものは実体がなく、伸縮自在であり一人ひとりの感覚や状態に於いて柔軟に変化するのではないか？

人間の脳はそれぞれの部位により仕事を役割分担しているわけですが、ちょうど右耳の後ろあたりに時間と空間を認識する機能をもった部位があり、日常的に人はこの部位が正常に機能することにより、社会生活を営んでいるわけですが

何かに夢中になるとこの脳の部位は仕事の手を休め、その代わりに前頭葉が活発に機能し始め、夢中になっている事柄に没入している状態に入っていきます。

つまり、時間と空間に対する認知機能が薄らぐので、気が付いたときに時間が飛んでいたり、自分がどこにいるのかわからなくなったりします。

因みに無我夢中とはトランス状態ということでもありますが、トランス＝超越というのは、つまり時間と空間を超越しているということであり、そのときその人のマインドは普段自分として認識しているものを忘れ、脳内でどこか別の場所に移動しているわけです。

トランス状態に於けるマインドの芸術

人は普段、社会意識に基づく自己認識という脳内の一つのニューロネット（道路）を基盤に生活していますが

毎日、同じ道路ばかりを使用しているため、大して変わり映えのない景色ばかりを見て退屈していますが

何かに夢中になりトランス状態に入っていると、いつもとは違う別のニューロネットが発火することになり、まるで別世界、まるで別人になったかのように、日常とは異なる景色を目にすることができます。

このとき人は様々な直観的閃きや、圧倒されるビジョンを見たりします。

それは量子物理学的にいうと、同時に存在する異なる時間の流れ（タイムライン）にアクセスしている状態であり、無限の可能性に満ちた神のマインドと一つになっている状態でもあります。

つまり、自己の本質たる神のマインドへとアクセスするためのマスターキーは、強力なフォーカスによるトランス状態に入ることであると言えます。

古今東西のシャーマンたちも、様々なテクニックを駆使してトランスを呼び起こし、その没我状態に於いて超自然的なパワーを発揮します。

このように人間にはそもそも生まれ持つ、超自然的な力が宿っており、それがゆえに今までの時代に於いては一人ひとりの持つその力を発揮されては困る人々によるあらゆるフィルター（その力に気付かれないようにする様々なウソ）が掛けられていましたが、時代は変わりこれからは一人ひとりがその本来的な力を取り戻し、驚くべき宇宙（体験）をクリエートするようになります。

更に、大人ももちろんのこと、子供に集中力を高めるフォーカスの訓練をさせることは、その子供であり人類全体に於いてとてつもない報酬をもたらすことになります。

何故なら、トランスに入るために大人たちが必死でフォーカスし脳のある部位にエネルギーを上げようとするのに対して、子供は最初から脳にそのエネルギーが留まっているいるため、大人よりも圧倒的に素早くトランスに入ることができるからです。

古の昔にそうであったように、これから人類はマインドのテクノロジーを発達させ想像を絶する驚くべき現実を創造する時代に入っていきます。

無我夢中

それこそが内なる天の王国へのハイウェイなのです。