交差する無数の宇宙

自分の体験している宇宙は唯一絶対無二の世界なのか？

僕は子供の頃からこの疑問が頭を離れないでいた…

この問いに対する答えはどうやら

生命の数だけ、存在の数だけ宇宙があり

それら無数の宇宙が複雑に交差しながら大きな宇宙を創りだしている

ということのようだ

仏教に登場する観音様という存在

観世音菩薩とか観自在菩薩とか

色々な呼び名があるけれど

この存在はあらゆる事柄の表層の深奥にある本質を自在に観ることのできる通力をもっている

この本質を自在に観る力

これは人間だれしもが本来的にもっている力であるけれど

霊的視力とでもいうべき、この目を使わずに観る脳力を

我々現代人は古の人々がそうであったように今再び再起動させる時が来た

なぜなら

これからの多次元宇宙時代を謳歌していくためには

この観自在力を使って交差する無数の宇宙のコアをしっかりと捉えて

自らの足で立つタイムラインを自由自在に乗りこなしていくセンスが問われるから

瞬間から瞬間へと

常に今の中に留まり、全フォーカスを今という一点に集中するマインドの力…

正にその今の中にこそ神の創造の火花が赤々と燃えている

錬金術の坩堝（るつぼ）がある

肉眼で確認できる世界は混沌としていて

一見無秩序に見えるときもあるけれど

霊的視力によって捉えられる実相の世界は

一つなる神の創造の炎が無限の輝きを放ち、炸裂しながら歓喜している姿を捉えることができる

これこそ華厳経のいう

一即多　多即一の宇宙観

分離傾向のある人間のエゴという放蕩息子が、分離することによって得られた体験を携えて

元一つなる我が家への家路についた…