上にあるが如く下にもあり

下にあるが如く上にもあり、という道理はないという前提で

仏教の世界でとても有名な般若心経を作ったといわれる龍樹以降、世界の本質である空という概念についてのあらゆる考察が繰り広げられてきたわけですが

最近ですと、脳科学者のDr.苫米◯氏により空の再定義が行われ

空とは

あらゆる二元論に於ける最上位概念と表現されました。

一方、般若心経に於ける空とは色即是空・空即是色に代表される何だかわかったようなわからないような262文字の漢字の羅列がツラツラと…

そして、下にあるが如く…と表現したのは、つまり宇宙の本質に於いて無知な人間の知性によっては、その本質をいい当てること、または例えそれを感得したとしても他者に伝えることは到底不可能なことでしょう。

しかし、その本質そのものを生きるあちらの世界の存在からすると、まるでニュアンスが変わりここまでもシンプルな概念にまとまるのですね～

”空” その最もシンプルな定義それは…

『全ての可能性を含んだ広大な無』

となります。

つまり、無とは何もないということではなく、今はまだ形を持っていないけれど、何にでもなれる潜在的可能性に満ち溢れた状態ということになります。

この定義は、量子物理学の基本的考え方と完全に一致しており、この先人類の歴史に於いてこの定義を上回る表現は見出されることがないのでは…

と言いつつも、常に可能性は無限なので、更に明解適切な定義が現れる日がやってくかもしれません。

とにかく、般若心経の言いたいことは実はこんなにシンプルだったのね〜